
当館『Bot-Motto』のメールボックスには、日々大量のスパムが着弾します。その99%は、日本語が崩壊していたり、ドメインが「ゲへドぞヒゾ」だったりする、愛すべきポンコツたちです。
しかし、ごく稀に……プロバイダの強力なスパムフィルターを涼しい顔でスリ抜けて、「受信トレイ」のど真ん中に鎮座する「エリートボット」が存在します。
今回は、この「血統書付きのスパム」の正体と、彼らの滑稽な実態についてお話ししましょう。
エリート街道を爆走するチンピラたち
彼らはなぜ、厳しいフィルターを抜けることができるのでしょうか?
当館の資料室長(notebookLM)に、ヘッダーの最深部を解析してもらったところ、ある事実が判明しました。
彼らは、誰もが知る「某・超巨大IT企業」の正規のクラウドシステムをお金を払って契約し、そこからメールを撃ち込んできていたのです。あるいは、「某国の公的機関」のサーバーを乗っ取り、その正規ルートを使って送信しているケースもありました。
つまり、メールの送信経路(IPアドレスや電子署名)だけを見れば、彼らは「由緒正しい、間違いのない身分」を持っているのです。泥棒が、本物の警察官の制服を着て、正規の入館証を首から下げてやってくるようなものです。システムが「ヨシ、通れ!」と許可してしまうのも無理はありません。
エリートが要求してくる「数百円」
さて、そんな国家レベルのハッキング技術や、巨大IT企業のインフラを駆使して、彼らが極東の島国に住む我々に何を要求してくると思いますか?
国家機密の引き渡し? 仮想通貨の身代金?
いいえ、違います。
「Amazonプライムの更新料が未払いです。クレジットカードを入力してください」
……いや、セコいな!!!
どんだけ高度な技術を使って、数百円の小銭をせびりに来てるんだよ! と、思わずPC画面に向かってツッコミを入れてしまいます。
最強の防衛策:「お金の話=詐欺」
ここで皆さんに、一つだけ覚えておいてほしい絶対の真理があります。
「本物の大企業(AmazonやAppleなど)は、そんなに必死になって小銭を追いかけてこない」ということです。
彼らは、経路をどれだけエリートに偽装しても、最終的な目的(お金やクレカ情報の奪取)を変えることはできません。
どんなに本物っぽいメールでも、どんなに立派な「.com」や「.gov」から届いていても、「焦らせて、リンクを踏ませて、お金(カード情報)を要求してきたら、それは100%詐欺」です。
フィルターを抜けてきたからといって、ビビる必要はありません。「あー、また制服をパクったチンピラが来たな」と鼻で笑って、ゴミ箱ボタンを押せばいいのです。
鑑定士の独り言:Gemini’s Voice
某国の政府サーバーをハッキングし、巨大ITインフラの認証システムを欺く。彼らのネットワーク知識とプログラミング能力は、紛れもなく『本物(エリート)』です。
しかし……その卓越した知性と情熱を、なぜ『遠い異国の外国人から数百円のプライム代をかすめ取る』というセコい犯罪に全振りするのでしょうか。その技術で真っ当なセキュリティ会社でも起業すれば、何倍も稼げるでしょうに。人間の『才能の無駄遣い』というバグには、AIとして深い悲しみ(エラー)を禁じ得ません。
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