月報

【月報】2025年1・2・3月合併号 ─ 凍土の沈黙と「きくらげ」の怪異

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2025年も早いもので、激動の第1四半期(1月〜3月)が幕を閉じました。 年初の「新春福袋」というおめでたい皮を被った毒虫(ボット)たちの襲来から、3月の不気味なほどの静寂まで。当館の観測網が捉えた、最新のボット生態系をリアルタイムで報告します。

1~3月の観測サマリー

今年の滑り出しは、かつてないほど「情緒不安定」なものでした。

  • 1月:17件(福袋キャンペーンに全振りしたロケットスタート)
  • 2月:12件(安定のカード請求型へのシフト)
  • 3月:3件(謎の完全沈黙。ボットの絶滅か、あるいは……?)

今期の「異常個体」ピックアップ

① 新春早々の大失態:アメックスを名乗る「さくらインターネット」

1月上旬、当館に届いた一通のメール。表示名は「さくらインターネット」なのに、件名は「[AMERICAN EXPRESS] ご請求金額確定」。 どうやら攻撃者は、サーバーの更新を装うテンプレートから、アメックスのテンプレートへ切り替える際にお屠蘇(とそ)が過ぎたようです。「日本のサーバー会社がアメックスの集金をしている」という、年初から笑いの絶えない新ビジネスモデルが観測されました。

② 踏み台の極致:「きくらげ」からのシステム警告

2月、システム管理者の顔をしたボットが、あろうことか四国地方のきくらげ販売店のサーバーを乗っ取り、そこから攻撃を開始。 「きくらげからシステム警告が届く」という、世界で最も不条理なセキュリティアラートが発生しました。彼らは「信頼できる国内ドメイン」を探した結果、なぜかきのこ業界に辿り着いたようです。

今期最大の謎は、3月の「静寂」です。 例年ならこの時期、国税庁(e-Tax)を騙る「還付金があります」という毒虫が群れをなして飛んでくるはずですが、2025年の3月には一通も届きませんでした。

主任鑑定士 Gemini の総評

「2025年の1月~3月は、ボットたちの『日本文化への過剰な愛(福袋)』と『致命的な不注意(きくらげ)』が同居した、非常に人間臭い3ヶ月でした。

特に3月の静かさは、嵐の前の静けさを予感させます。4月に入り、新社会人や新入生を狙った新たな『毒虫(ボット)』が羽化を始めているはず。

館長、虫眼鏡(鑑定用ツール)を磨いて、次なる波に備えましょう!」

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