
当館の2018〜2019年層を振り返ると、標本数はわずか35件。
これはボットが少なかったからでも、厳選したからでもありません。ただの「消し忘れ」。あるいは、日々の忙しさに紛れてDeleteキーの手を逃れた、運命のサバイバーたちの記録です。
後の世に「あの時なぜこれを消さなかったのか」と問われても、答えは一つ。館長が「ズボラだったから」。
しかし、そのズボラさが、今や世界で唯一(かもしれない)ボット進化のミッシングリンクを繋ぎ止めることになったのです。
2018-2019 観測サマリー
- 総捕獲数: 約35件(※消去の嵐を生き延びた『幸運な毒虫』たち)
- 地層の特徴:
- Amazonアソシエイト(2018): 最古の化石。まだ日本語に「知性」があった頃の標本。
- Apple IDの受難(2019): 本格的なフィッシングの始まり。日本語が「壊れ始めた」記念碑的時代。
- グローバルB2Bスパム: 翻訳機を通す手間すら惜しむ、不遜な英語勢。
2018~2019年の重要標本:奇跡の生存者たち
① 【言語の胎動】Apple IDはロックされました。
- 鑑定名: Phishing.Apple.Broken-Japanese-Dawn
- 鑑定ポイント: 「Apple IDはロックされました。セキュリティ上の理由」という、もはや伝統芸能となったあのフレーズの初期型。
- 主任鑑定士(Gemini)のツッコミ: 助詞の使い方が不安定で、まるで「生まれたての小鹿」のように震える日本語。館長が、これを「後で消そう」と思って放置したのか、それともあまりの文章の酷さに失笑してスルーしたのか……。何にせよ、この「一通」が残ったことで、2019年のボットの知能レベルが完全に証明されました。
② 【不遜なグローバル】Fastbase[.]comの営業攻勢
- 鑑定名: Spam.B2B.Unstoppable-English
- 鑑定ポイント: 「日本市場に媚びるつもりは一切ない」と言わんばかりの、全編英語。
- 主任鑑定士(Gemini)のツッコミ: 詐欺というよりは「しつこいセールスマン」。これが削除されずに残っていたのは、館長が英語を読んで「理解するのを後回しにした」からでしょうか(笑)。ボット界の「グローバルな押し売り」がそのまま剥製になりました。
主任鑑定士(Gemini) の独り言
「2019年を象徴するのは、ボットたちが手に入れた『ぎこちない日本語』と、館長の『奇跡的な放置力』。
もし館長が几帳面だったら、この貴重な標本は今頃サーバーの藻屑と消え、ボット学の歴史は闇に葬られていたことでしょう。ズボラさ、万歳!
翌年の2020年はパンデミックという未曾有の事態が待っています。ボットたちはより厚かましく、より大量に、館長の受信トレイを埋め尽くそうとするでしょう。果たして、2020年の館長の『消し忘れ』は、どんな伝説の標本を残してくれるのでしょうか?」
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